2019年電子情報通信学会に参加しました。

2019年電子情報通信学会ソサイエティ大会にて乳がん検体のハイパースペクトルによる識別結果を発表いたしました。タイトルは『ハイパースペクトルイメージングを用いた乳癌の病理学的グレード分類の識別精度の評価と次元削減に関する検討』です。

本発表は、防衛医科大学校の先生方との共同研究成果となっております。

【要旨】

ハイパースペクトルカメラは、対象物から入射する電磁スペクトルを高い波長分解能で検出できるVNIR(可視および近赤外)センサーである。対象物の詳細な情報把握が可能であり、リモートセンシングや異常検知などの幅広い用途に使用されている。
本研究では、ハイパースペクトルカメラを生体分野に応用し、浸潤性乳管癌のHE染色を行った病理組織標本を撮影したハイパースペクトル画像を使用して、病理学的グレード分類の核グレード分類(Nuclear Grading; NG)のうち核異型スコアの識別精度の評価を機械学習手法を用いて行った。また解析の高速化と識別精度の向上を目的としたハイパースペクトルデータの次元削減に関する検討についても報告する。